尼崎 月峯山大覚寺 三帝勅願所(第八十九代・後深草天皇、第九十一代・後宇多天皇、第九十三代・後伏見天皇)
  • ホーム
    home
    • お知らせ
  • 大覚寺沿革
    enkatu
    • 大覚寺年表
    • 人物紹介
    • 聖徳太子
    • 日羅上人
    • 琳海上人
    • 覚一検校
    • 理観上人
    • 契沖阿闍梨
    • 戦国武将と大覚寺
  • 行事案内
    event
    • 年間行事
    • 毎月行事
  • 境内案内
    keidai
    • 大覚寺身振り狂言
    • 芦刈からくり堂縁起
    • 船弁慶からくり御籤
    • 境内施設
    • 授与品
    • 大覚寺フォトギャラリー
  • アクセス
    access
  • お問い合わせ
    contact
  • ホーム > 境内施設 > 弁天堂

弁天堂

大覚寺の弁才天と洛中・東北院の弁才天女

能楽「船弁慶」「芦刈」の舞台である尼崎大覚寺を開創した、東大寺戒壇院円照上人の弟子琳海上人は、後深草上皇の病悩に際して、門弟を率いて御所に参上し、千手陀羅尼による加持を行いました。
また、後伏見天皇の中宮(広義門院)の御産祈願の折には、七仏薬師による放生を修し、目出度く量仁親王(光厳天皇)生誕により「貴坊の効験」と大がかりな祝宴が開かれました。
大覚寺の弁才天は、(現在の弁天堂は弁天社唐門を鞘堂に改築したもので、社紋には西園寺家の左三つ巴の家紋が蛙股に刻まれています:市指定文化財)大覚寺市庭の市神様で、中学、高校で習う『覚一本・平家物語』を完成させた琵琶法師の巨匠・覚一検校以下の琵琶法師たちの守護神でもありました。
大覚寺開創の後、琳海上人が復興した能楽「東北」の舞台であり、御所の東北に位置した、洛中・東北院にも、妙音弁才天女が祀られ盛況であったようです。
また、経典に準拠した漢字表記では「弁才天」ですが、財宝神としての性格が付与されて、「弁財天」と表記する場合も多いようです。

西園寺家と妙音弁才天女

西園寺家は、藤原氏の流れを汲む公家で、鎌倉時代(約700年前)公経が京都(北山荘)の別邸に建立した寺の名前で、現在の鹿苑寺(金閣寺)にある舎利殿(金閣)は、足利義満が西園寺家よりこの土地を譲られて建てたものです。
西園寺家では、琵琶を奏でる弁才天を守り神とし、屋敷内の“妙音堂”に妙音弁才天が祀られていました。現在、この妙音堂は「白雲神社」と名前を変えて、京都御苑の中の西園寺家の屋敷跡(立命館発祥の地)に残っています。
本尊である画像は、西園寺寧子(広義門院)から、その実子の光厳天皇、孫の崇光天皇を経て、伏見宮家に代々伝えられました。伏見宮家の琵琶は西園寺家の教えを受けたもので、伏見宮家の屋敷跡に建てられた京都出町の妙音弁財天のご本尊として現在祀られています。

大覚寺・弁才天堂左三つ巴の彫刻

 

覚一検校と平家物語

琵琶法師・覚一検校(かくいちけんぎょう)

琵琶法師

『平家物語を読む会』
□指 導: 相愛大学教授
砂川 博 先生
□定例日: 毎月1回
(第3土曜日・午後2時から)
□場 所: 尼崎市立中央図書館
セミナー室
□主 催: 覚一検校顕彰会
※ 全巻講義が終わりましたので募集を終了致しました。

閻魔十王堂「返之堂(かえすのどう)」

大覚寺境内にはかつて「返之堂」と呼ばれた伝説に秘められたお堂がありましたが、明治十年の火災により焼失してしまいました。

この御堂は、江戸時代の『摂陽群談』『摂津名所絵図』などの文書にも登場する有名なお堂で、寺伝によりますと、一人の琵琶法師が「検校」(盲目の僧の最上位の官名)の資格を得るために京都に上る途中、鳴尾の沖で海賊に大金を奪われて殺されます。その後、海賊夫婦はその大金を元手に裕福な身になりますが、子供が海にさらわれてしまいます、ある夜、くだんの琵琶法師が夢枕に立ち、大切な自分の命とお金を奪った代わりに、子供をもらっていくと鳴尾沖の恨みを語ります。驚いた海賊夫婦は琵琶法師の供養のため、中世琵琶法師の活動の拠点のひとつであった大覚寺に、閻魔十王を安置した「十王堂」を施入しました。業悪善事をもって報いることから俗に「返之堂」と呼ばれました。

現在大覚寺には南北朝時代琵琶法師の巨匠・覚一検校が定めた『覚一本平家物語』が誰に伝えられたかを記した文書『覚一本平語相伝次第』(兵庫県重要文化財)が伝えられています。中世都市尼崎の母体となった大覚寺市庭は、彼ら琵琶法師の活動の拠点でもあり、その市神様である弁財天は琵琶法師の守護神でもありました。

復元した大覚寺の十王像の配置の特徴は、阪神淡路大震災の復興工事のための車両進入のために伐採した、立ち枯れになっていた楠木を材にして、大仏師・松本明慶師の手に依り、前述の伝説に基づき非業の死を遂げた琵琶法師が本地仏によって、浄土の世界へと昇天して行く様子が表現されています。

またインドの説話では弁才天は閻魔大王の長姉でもあり興味深いです。

 


 

( )の本地仏とは、
この姿が本来の姿で、十王に姿を変えてそれぞれの役目を果たされる。

 初七日 泰(しん)広(こう)王(おう)(不動明王) 殺生について取り調べる。 死後最初に通る死天(しで)の山、険しい山道を越えて初七日に秦広王の庁に辿り着く。

初七日
泰(しん)広(こう)王(おう)(不動明王)
殺生について取り調べる。
死後最初に通る死天(しで)の山、険しい山道を越えて初七日に秦広王の庁に辿り着く。

 

 二七日 初江(しょこう)王(おう)(釈迦如来) 偸盗(盗み)について取り調べる。 悪竜の棲む「三途の川」を渡った対岸に、懸(けん)衣(ね)翁(おう)と奪(だつ)衣(え)婆(ば)のニ鬼が衣服をはぎ取り衣領樹(えりょうじゅ)の枝に掛け罪の軽重を計る。

二七日
初江(しょこう)王(おう)(釈迦如来)
偸盗(盗み)について取り調べる。
悪竜の棲む「三途の川」を渡った対岸に、懸(けん)衣(ね)翁(おう)と奪(だつ)衣(え)婆(ば)のニ鬼が衣服をはぎ取り衣領樹(えりょうじゅ)の枝に掛け罪の軽重を計る。

 

 三七日 宋(そう)帝王(ていおう)(文殊菩薩) 邪淫の業について取り調べる。 手錠をかけられた亡者たちは列をなし呵責を受ける

三七日
宋(そう)帝王(ていおう)(文殊菩薩)
邪淫の業について取り調べる。
手錠をかけられた亡者たちは列をなし呵責を受ける。

 

 四七日 五官(ごかん)王(おう)(普賢菩薩) 妄語(うそ)について取り調べる。 亡者を秤にかけ罪の軽重を計り、閻魔庁に奏上するための記帳がされる。

四七日
五官(ごかん)王(おう)(普賢菩薩)
妄語(うそ)について取り調べる。
亡者を秤にかけ罪の軽重を計り、閻魔庁に奏上するための記帳がされる。

 

五七日 閻魔(えんま)王(おう)(地蔵菩薩) 閻魔庁には光明王院と善名称院のニ院があり、閻魔王は光明王院にある時、淨頗(じょうは)梨(り)の鏡に亡者の前生の善業悪業を映し出し、善名称院にある時は、地獄の救済者である地蔵菩薩として亡者を救い改心を促す。 六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)の行き先を定める。

五七日
閻魔(えんま)王(おう)(地蔵菩薩)
閻魔庁には光明王院と善名称院のニ院があり、閻魔王は光明王院にある時、淨頗(じょうは)梨(り)の鏡に亡者の前生の善業悪業を映し出し、善名称院にある時は、地獄の救済者である地蔵菩薩として亡者を救い改心を促す。
六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)の行き先を定める。

 

六七日 変成(へんせい)王(おう)(弥勒菩薩) 生まれ変わる場所を定める。 すでに善悪の所業が鏡に映し出されている、罪があれば悪を責め、福があれば善を勧め、死者の煩悩を断じ、心徳を植えさせる。

六七日
変成(へんせい)王(おう)(弥勒菩薩)
生まれ変わる場所を定める。
すでに善悪の所業が鏡に映し出されている、罪があれば悪を責め、福があれば善を勧め、死者の煩悩を断じ、心徳を植えさせる。

 

七七日 泰山(たいさん)王(おう)(薬師如来) 生まれ変わる条件を定める。 縁者が自分に変って善因を積み、冥府の自分を救ってくれる事を希求する。

七七日
泰山(たいさん)王(おう)(薬師如来)
生まれ変わる条件を定める。
縁者が自分に変って善因を積み、冥府の自分を救ってくれる事を希求する。

 

百箇日 平等(びょうどう)王(おう)(観音菩薩) 罪有る者も善行の努力により天上界を見る事が出来ると説く。

百箇日
平等(びょうどう)王(おう)(観音菩薩)
罪有る者も善行の努力により天上界を見る事が出来ると説く。

 

一周忌 都市(とし)王(おう)(勢至菩薩) 亡者得脱の為にも、縁者が八斎戒を守り、写経や造仏する善行功徳を積むことを勧め説かれる。

一周忌
都市(とし)王(おう)(勢至菩薩)
亡者得脱の為にも、縁者が八斎戒を守り、写経や造仏する善行功徳を積むことを勧め説かれる。

 

三回忌 五道転(ごどうてん)輪(りん)王(おう)(阿弥陀如来) 過ちや罪有る者も仏はその本願によって救って下さると説く。

三回忌
五道転(ごどうてん)輪(りん)王(おう)(阿弥陀如来)
過ちや罪有る者も仏はその本願によって救って下さると説く。

 

  境内施設

« 鎮守社 薬師堂 »

大覚寺ご案内

尼崎の月峯山大覚寺は推古13年(605)聖徳太子が百済の 高僧・日羅上人に命じて、瑞光に輝く長洲の浦(大物)に建て られた燈炉堂を母体として建立されたと、伝えられています

大覚寺の詳細

大覚寺芦刈からくり堂・からくり人形ご紹介


ページご案内

  • ホーム
  • お知らせ
  • 大覚寺沿革
  • 大覚寺年表
  • 境内案内
    • 大覚寺身振り狂言
    • 芦刈からくり堂縁起
    • 船弁慶からくり御籤
    • 昆布だるま他授与品
  • 行事案内
  • アクセス
  • 大覚寺フォトギャラリー
  • お問い合わせ

Copyright© 2023 尼崎 月峯山大覚寺 三帝勅願所(第八十九代・後深草天皇、第九十一代・後宇多天皇、第九十三代・後伏見天皇). All rights reserved.

  • ホーム
    • お知らせ
  • 大覚寺沿革
    • 大覚寺年表
    • 人物紹介
  • 行事案内
    • 年間行事
    • 毎月行事
  • 境内案内
    • 大覚寺身振り狂言
    • 芦刈からくり堂縁起
    • 船弁慶からくり御籤
    • 境内施設
    • 授与品
  • アクセス
  • 大覚寺フォトギャラリー
  • お問い合わせ