覚一検校
大覚寺弁才天と
琵琶法師・覚一検校(かくいちけんぎょう)
中学、高校で習う「平家物語」は、覚一検校が完成させた「覚一本・平家物語」です。足利幕府と関係を深めながら、覚一検校は当道座(とうどうざ:琵琶法師の職能団体)の組織を整備した琵琶法師の巨匠です。大覚寺には「覚一本平語相伝次第」(室町時代書写、県重文)と呼ばれる平家物語の伝来に関わる文書が残っており、大覚寺弁才天は中世都市尼崎の母体であった大覚寺市庭の鎮守神であり、彼ら琵琶法師の守護神でもありました。